ペルー

トルヒーヨ

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 トルヒーヨ(TRUJILLO)は、太平洋岸のアンデスの麓に位置したペルー北部最大の都市で,ラリベルタ県の県都です。1536年スペイン総督ピサロがスペイン風の町を創設し、自分の生まれ故郷の名前をつけました。現在もコロニアル風建物や街並みが多く残っています。
 
トルヒーヨ

トルヒーヨへの行き方

 飛行機は、リマから3社が運航し毎日5便のフライトがあります。所要時間は1時間強です。長距離バスは、リマから所要9時間で数社が運航し、各社4便程度のバスが出ています。カハマルカから8時間、チクラヨから3時間、ワラスから10時間です。
 

トルヒーヨの観光名所

 考古学博物館(Meseo Cassinelli):紀元前1万年からインカ文明に至るまでの展示品があります。アンデス文明以前の石器やアンデス最初の文化と云われるチャビン・デ・ワンタルからの出土品、プレ・インカの土器などが展示されています。展示の目玉は、ご当地の有名遺跡であるチャンチャン遺跡の出土品です。
 
太陽のワカ・月のワカ  太陽のワカ・月のワカ(Huaca de Sol / Huaca de la Luna):モチェ時代(紀元前6世紀〜紀元9世紀)には、2つが対になったピラミッド型神殿(太陽と月の神殿)が多く造られました。トルヒーヨの太陽のワカは、他の神殿に類を見ない大きさです。基底部223×138m、高さ23mもあり、1億3000万個もの日干しレンガ(アドベ)が使用されています。月のワカは、モチェ文化独特の壁画が描かれていました。Degolladorと呼ばれる巨大な顔のレリーフは、2000年以上経った今でも見事なものです。
 
ドラゴンのワカ  ドラゴンのワカ(Huaca del Dragon):別名、虹のワカと呼ばれています。チムー王国時代のピラミッド型建造物です。虹と宗教的な儀式の描かれた素晴らしいレリーフが残されています。
 
チャンチャン遺跡  チャンチャン遺跡(Chan Chan):チムー王国時代の都市遺跡がチャンチャン遺跡です。チムー王国は、12世紀からインカに滅ぼされるまで栄えていた王国です。エクアドル国境付近から海岸沿い700km余りの地域を支配下していました。チャンチャンは、チムーの王都でした。20km2もある広大な遺跡は、14のエリアに分かれ、見学できるのは Palacio Tschudi と呼ばれる場所です。主神殿、儀式の広場、墓地、食糧倉庫などがあった場所です。建物の壁には、鳥や魚をモチーフにした浮き彫りがあります。
 
 エル・ブルホ遺跡(El Brujo):モチェ文化の遺跡、1989年に発掘されました。2段構成の壁画が素晴らしいです。上段は、勝者:Degollador が手をつないでる壁画です。下段は、敗者:Presioneros が11人裸で首に縄をつながれた姿です。個人で行くとバスの乗り換えが大変なため、ツアー参加が良いです。

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