ペルー

リマ

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 リマ(Lima)はペルーの首都であり政治、文化、金融、商業、工業の中心地です。
 人口約800万人でペルー最大の都市です。チャラと呼ばれる海岸砂漠地帯に位置しています。リマは植民地時代に建てられた建物が多く残るセントロ地区(1988年12月9日、1991年12月13日世界文化遺産に登録)と海岸沿いの新市街に二分されています。
 リマは、1535年にインカ帝国を征服したスペイン人のコンキスタドール、フランシスコ・ピサロによって築かれました。リマの名前の由来は市内を流れるリマック川(rio Rimac が訛ったもの)に由来すると言われていますが、当初の名前は「La Ciudad de Los Reyes(王の街):でした。

リマのホテル

リマの観光名所

旧市街(セントロ地区)

 マヨール広場(旧アルマス広場 Plaza de Armas):サンフランシスコ・ピサロによって1535年、都がクスコからリマへ移されました。イベリア様式にのっとり、このアルマス広場を中心として街が築かれました。大統領府、カテドラル、市庁舎及び市の主要公共施設が立ち並んでいます。カテドラルにはフランシスコ・ピサロの遺体が安置されています。
 
 サント・ドミンゴ教会・修道院(Iglasia Convento de Santo Domingo):アルマス広場の西1ブロックの場所にあります。ペルーの二大聖者サンタ・ロサとフライ・マルティンが祀られています。スペイン時代の教会の中でも保存状態のいい建物です。内装の青タイルは見事なものです。17世紀のタイルも残っています。カタコンベ(地下墓地)も一見の価値があります。
 
 サン・フランシスコ教会・修道院(Iglasia Convento de San Francisco):17世紀前半にスペインから直接輸入された美しいセビリアンタイルで有名です。バロック様式にアンダルシア風を取り入れた建築美が特徴的です。16世紀に建てられました。15のチャペル、カタコンベ(地下墓地)、修道院、宗教芸術博物館から構成されています。カタコンベは、地下三階まであり地下一階のみ見学できます。
 
 ラ・メルセー教会(Iglasia de La Merced):アルマス広場の南2ブロックの場所にあります。リマで最初のミサが行われた場所です。美しいコロニアル様式の教会です。ペルー軍の守り神、聖女メルセーが祀られています。
 
 トーレ・タグレ宮殿(Palacio de Torre Tagle):アルマス広場の南1ブロックの場所にあります。ペルー独立運動の英雄サン・マルティン将軍が命じてトーレ・タグレ公爵のために建てられました。現在は外務省として使用されており、セビリヤ風の木製のバルコニーが美しい宮殿です。
 
 ラ・インキシシオン宮殿(宗教裁判所博物館、Museo del Tribunal de la Inquisicion):植民地時代の宗教裁判所。1570〜1820年まで異端者の裁判所として使用されました。植民地時代の異教徒に対する拷問を等身大の蝋人形を使い再現展示しています。
 
 ラ・ウニオン通り(Jiron de la Union):リマ旧市街のメインストリートです。アルマス広場とサン・マルティン広場を結ぶ道路です。
 
 サン・マルティン広場(Plaza San Martin):ペルー独立運動の英雄サン・マルティンの銅像(騎馬像)が立っています。近くに黒い看板のケンタッキーや老舗ホテル:グラン・ホテル・ボリーバルがあります。
 

新市街(ミラフローレス区、サン・イシドロ区)

旧市街から約30分ほどのところに離れた海岸沿いの高級住宅街のなかに位置する繁華街。
 
 ワカ・ワヤマルカ(Huaca Huallamarca):3〜6世紀に造られたプレ・インカ時代のピラミッドです。650年頃まで儀式を行う神殿として使われていました。発掘品がワカ・ウアジャマルカの博物館に展示されています。サン・イシドロ地区のEl Rosario通りとNicolas de Rivera通りの角にあります。
 
 ワカ・プクヤーナ(Huaca Pucllana):紀元前3〜紀元8世紀頃のリマ文明の遺跡です。土器やミイラが出土しています。現在も発掘が続いており、出土品が入り口にある博物館に展示されています。ミラフローレス地区、Arequipa通り45Cuadraから南西2ブロックの場所にあります。
 
 ラルコ・マール(Larco Mar):ミラフローレスの海岸沿いにある、ハードロックカフェ、映画館、レストランがある華やかな場所です。
 

博物館

 黄金博物館(Museo Migual Mujica Gallo Oro del Peru):1階(武器博物館)に武器、地下(黄金博物館)にプレインカ、インカ時代の金、銀、銅、宝石入りの装飾品、食器、議式用品等が陳列されています。2階は織物展示室になっており、ペルー各地のテキスタイルが展示されています。セントロから直線距離にして10kmのモンテリコ地区にあります。バスで約1時間、タクシーで約30分程度です。
 
 天野博物館(Museo Amano):リマで活躍した日本人実業家、故天野芳太郎氏が収集したプレインカ、インカ時代の織物や土器などが展示されています。チャンカイ文化(10世紀頃にチャンカイ峡谷で発生した文化)の個人コレクションとしてはペルー最大規模です。日本語による解説が受けられます。見学には電話での申し込みが必要です。
 
 ラファエル・ラルコ・エレラ博物館(Museo Arqueologico Rafael Larco Herrera):ラファエル・ラルコ氏の個人コレクションで、ミイラを一般公開しています。モチェ、チムー、ナスカ文明の土器が数多く展示されています。別館に展示されているインカ時代のエロティックな土器が有名です。
 
 国立博物館(Museo de la Nacion):ペルー文化庁管理の総合博物館。コレクションの数・規模では、ペルー最大の博物館です。アンデス文明を手に取るように判ります。プレインカ時代:チャビン・パラカス・ナスカ・モチェ文化、インカ時代と各時代の展示があります。マチュピチュ、オリャンタイタンボの精巧な都市模型があります。
 
 国立ペルー美術館(Museo de Arte Peruano):ペルーの絵画や宗教が展示されています。
 

リマ近郊

 パチャカマ神殿(Pachacamac):リマから南へ30kmの海岸の近くにあります。太陽の神殿、月の神殿、太陽の処女の館からなるパチャカマ文化の遺跡です。パチャカマ文化は、プレインカ時代の7世紀に発生したものです。パチャカマ神(天地創造神)は、海岸地帯の住民に信仰され、インカ時代になっても信仰は受け継がれましたが、16世紀スペイン人の侵入により神殿が破壊され、以後は廃墟となりました。パチャカマ神殿の入り口に博物館があり、出土品を展示しています。
 
 ピスコ(Pisco):リマから南へ237kmのところにあるピスコ川の河口に栄えた港町、ペルーではカヤオ港と並ぶ大きな港です。有史以前から文明が栄えており、紀元前6世紀〜紀元4世紀のパラカス文化の遺跡と植民地時代のコロニアル・スタイルの建物が多く残っています。
 
 バジェスタス島(Islas Ballestas):リトル・ガラバゴスの別名を持つ島です。アシカ、海鳥、ペンギン等が見られます。行き方:ピスコを海岸線に沿って15km南下した場所にあるパカラス半島のパカラス・ホテルのボートに乗船。ピコスからのツアーもあります。

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