アンデス山脈のほぼ中央に位置するプーノ(Puno)は、チチカカ湖畔にある標高3850mの町です。チチカカ湖を国境にボリビアに接しており、ラ・パスへはフェリーまたはバスで行くことができます。ケチュア族、アイマラ族など純粋はインディヘナ人口が多く、伝統的なフォルクローレ音楽の宝庫としても知られています。プーノを訪れたら、チチカカ湖の島巡りがおすすめです。葦を積み重ねて造られた浮島のウロス島は、上陸してみるとふわふわと足が沈むので浮島を実感できます。ここでは、家も舟もすべて葦を束ねて造られています。織物で有名なケチュア族の島・タキーレ島や、プレ・インカの遺跡が残るアマンタニ島では、民家に宿泊して古代から継承されてきた独自の文化や暮らしに触れることもできます。プーノはプレ・インカの時代から文化が栄えた場所でもあり、近郊には古代の墳墓群シルスターニ遺跡をはじめ、数々の遺跡が残されています。
プーノへの行き方
飛行機は、プーノ近郊45kmのフリアカ空港へ発着します。リマからアエロ・コンチネンテとタンス航空が運航し毎日4便のフライトがあります。アレキパ、クスコからの飛行機もあります。フリアカ空港からプーノまでは、ミニバスやタクシーで移動(45分程度)します。
長距離バスは、アレキパから10時間、クスコから8時間です。途中山越えがあるのでかなり冷え込みます。夜行便の場合は、防寒具が欠かせません。鉄道は、クスコやアレキパからフリアカ経由の列車があります。
プーノの観光名所
チチカカ湖(Lago Titicaca):チチカカ湖には「インカの初代皇帝マンコ・カパックが妹ママ・オクリョと共にこの湖に現れ太陽の島に降り立った」という伝説が残っています。神秘的な雰囲気が漂う場所です。海抜3890mにあり、琵琶湖の12倍(8300km2)の面積をもち、水深は281mあります。チチカカ湖の中央付近は、ペルーとボリビアの国境線が引かれています。汽船が運航しており、海抜3890mは世界最高地点での運航です。チチカカ湖畔には、ティワナコ遺跡、シユスタニ遺跡などの古代文明の遺跡が残っています。
浮島のウロス島(Isla Los Uros):プーノの桟橋でモーターボートで約40分の場所にあります。島といっても、アシ(トトラ)を積み重ねた人口の島「浮島」です。6畳ほどの小さな島から300人以上が生活する島まで大小さまざまな浮島があります。日本では「葦舟」と呼ばれる「バルサ」はトトラ製(葦の一種)です。島の人々は、バルサに乗って移動しています。
タキーレ島(Isla Taquile):プーノからチチカカ湖を45km、モーターボートで約3時間です。ペルー名物の毛糸のポンチョや帽子、織物が名産です。現在でもインカ時代の生活様式を残す、ケチュア民族の住むのがタキーレ島です。島の家々は、昔ながらの日干しレンガで出来ています。島自体が見どころであり、プレ・インカ時代の遺跡もあります。
アマンタニ島(Isla Amantani):プーノから約4時間、タキーレ島の北に位置します。織物・農業・漁業が生業の島です。紀元前から人が住んでおり、プレ・インカ時代の遺跡もあります。織物は、プーノで買うよりも安く買えます。
シユスタニ遺跡(Chulpa de Sillustani):ウマヨ湖のほとりにあります。プーノから32kmの場所にあるチュウラホン文化(11世紀頃が全盛期)からインカ時代に造られた石塔墳墓です。丸石を積み上げたもの、石塔の外壁を白い粘土を塗ったもの、磨き上げた石で作った石塔とさまざまなタイプがあります。中には、インカの石積み技術を駆使した高さ12m、円周7.2mの大きな石塔墳墓もあります。遺跡の入口には博物館があります。
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